【追加】陸上自衛官の生活面での優遇
こんばんは。
元・国防男子の大吉です。
先日、「陸上自衛官の生活面での優遇7つ」という記事を書きましたが、
もう1つ、生活面でのメリットを思い出しましたので、以前の記事に追加したいと思います。
↓ 「陸上自衛官の生活面での優遇7つ」をまだ読んでいない人は、是非読んでくださいね。
future-oriented.hatenablog.com
より長い長期休暇の取得が可能
陸上自衛官であることの、生活面でのメリット。
それは、ズバリ!
「より長い長期休暇が取得できる」こと。
陸上自衛官は、国家公務員として「休暇」がしっかり貰えると以前の記事に書いた。
そのため、演習や業務などで土日、祝日が仕事となることが多い陸上自衛官は、土日、祝日で勤務すれば、その分代休が溜まっていく。
その溜まった代休を、GW、夏季休暇、年末年始休暇の、それぞれの休みの前後にくっつけることができるのだ。
だから、部隊では、長期休暇は10日〜14日くらい取れる。
驚くことに、
僕が、幹部学校の指揮幕僚(CGS)課程の学生だったとき、
年末年始休暇では、20連休。
GWは、24連休も取得できた。
もちろん、給料をもらいながら。
これは、年末年始休暇が明けた1月10日頃に指揮幕僚課程の1次試験、
GW明けには2次試験が行われるためで、
それらの試験期間中は、目黒の幹部学校が試験会場となり使用できない。
このため、指揮幕僚課程の学生は、試験期間中は休みとなるのだ。
しかし、休暇明けには課題の提出・発表等があるため、その準備のための時間も含まれている。
民間企業では、ここまでの長期休暇はないでしょう。
世間一般の長期休暇期間ではなくても、土日に合わせて金曜日や月曜日に代休を消化をすれば、3連休、4連休の取得も可能なのだ。
普段、演習などで家族サービスができない分、訓練等が計画されていない限りは比較的自由に休暇をアレンジできるのは、ありがたい。
部隊によっては、前段休暇と後段休暇を分ける
(陸上自衛隊公式HPより引用)
部隊では、長期休暇を前段と後段に分けているところが多い。
なぜなら、長期休暇のときにも駐屯地警備や災害派遣等のための即応態勢を維持しなければならないため、数名の隊員は休暇中も勤務をしなければならない。
このような隊員への処置として、同じくらいの期間を別の期間に休暇を取得させるのだ。
世間一般の休暇期間よりも長期に休暇を取得できること、
休暇期間をずらして取得できることで、
航空機や宿泊施設等の値段が高い時期や移動中の交通渋滞を避けて休暇を取ることができる。
これって、旅行費用を節約できるし、渋滞間の時間の無駄を省けるのでとてもありがたいですよね。
陸上自衛隊は、遠方出身者に優しい
一般的に、陸上自衛隊では、駐屯地から離れたところに実家のある遠方出身者に対しては、長期休暇中の特別勤務に配慮してくれる。
例えば、幹部自衛官の場合、
長期休暇中は、一般的に1等陸尉から3等陸佐の幹部自衛官が日替わりで「駐屯地司令当直」、3等陸尉や2等陸尉は「部隊当直幹部」 に上番(じょうばん)することになる。
いずれも、駐屯地警備や災害時等の即応態勢維持のため。
しかし、陸上自衛隊では、駐屯地近傍で休暇を過ごす人や実家が近い人達が、優先的に当直勤務に就いてくれる。
僕は四国出身だが、勤務地がずっと関東圏だったので、長期休暇中は当直勤務に就くことをいつも免除してもらっていた。
そのため、実家が農家の僕は、長期休暇にはいつも帰省して、実家の農業の手伝いをすることができた。
このように、遠方のために普段なかなか帰省できない実家に帰省させてもらい、親孝行する時間を確保させてもらえるのは非常にありがたい。
そして、実家の両親や親戚にも喜ばれる。
ちなみに、幹部候補生学校では、長期休暇中の特別勤務はないため、休暇中はフルで休みが貰える。
その他の初級幹部課程(BOC)や上級幹部過程(AOC)などを含めて、「学生」という身分では当直勤務に就くことはできない。
最後に
国家公務員という立場で、3〜4ヶ月毎に、確実に世間一般よりも長い休暇が取得できるって本当にいいことですよ!
- 普段多忙のため、なかなかできない家族孝行や親孝行ができます。
- 繁忙期を避けて、混雑や旅費の高くなる時期を避けて海外・国内旅行ができます。
もし、自衛隊に入隊しようか迷っているなら、このメリットも参考にしてください。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
元・国防男子 大吉