元・陸上幹部自衛官の13年間の奮闘記

ダメダメ大学生だった元陸上自衛官の13年間の自衛隊での経験や教訓を共有するブログ

元自衛官がキャンプを趣味にする理由 〜家族で足柄郡山北町のウェルキャンプ西丹沢に行ってきた〜

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おはようございます。

元・国防男子の大吉です。

 

先週末に、神奈川県西丹沢のキャンプ場に行ってきました。

陸上自衛隊の演習では野外で活動するため、自衛官にはアウトドア好きな人が多いんですよね。元自衛官の僕もその一人。

 

自衛官として演習で演習場に宿泊するのと、プライベートでキャンプ場に宿泊するのは大きな違いですが、どちらからも学びがあるため、経験すればするほどサバイバル能力が向上していくんです。

この能力って、今回の西日本豪雨のような災害時には、とても役立つ能力だと思います。

 

 

僕がキャンプをする理由

災害に強い家族を作る

僕は一家の大黒柱として、どんな災害が起こっても家族全員の命を守る使命があると思っている。

だから、家族にはどんな過酷な状況でも生き残ることのできる術を身につけさせたい。

生きる術や回避できた災害を回避する術を知らなかったがために、亡くなってしまうという事態を排除したいのだ。

 

今回の西日本豪雨のような場合も、日頃から危機管理に関してアンテナを立てておけば、生き残れる確率は高くなる。

そのため、日頃からの自然体験を通じて、生き残るために必要な知識や能力を身に付けさせたいのだ。

  

災害用品を揃える

僕は、災害用品を揃える目的でもキャンプ用品を集めている。

懐中電灯、発電機、電池、ガスコンロ、野外ベッド、スリーピング・・・

実際に野外で生活してみると、災害でインフラ等が機能不全となってしまった場合に、何が必要になるのかを把握できる。

 

災害時を想定して、日頃からの実践を通じて準備をしていくのだ。

 ・ インフラが機能不全となってしまった場合の電力やガス等の確保は?

 ・ トイレやシャワーの確保は?

 ・ 被災してもできるだけ快適に過ごすためには、何が必要なのか?

 ・ 季節や気候の特性によって、どういうものが必要となるのか?

 ・ 食料品の確保は?

 ・ 怪我をした場合の救急品は?

などを把握することは重要だ。

 

災害が発生したときは、すぐに乾電池や懐中電灯等は売り切れてしまう。

現在は、太陽光発電できる小型の発電機も販売されており本当に便利だ。

そして、「災害への備え」をしているのとしていないのとでは、その被害や復旧スピートも全然異なってくる。まずは、生活基盤を速やかに確保することが重要。

特に、被災初期の段階は、必要な物が不足したり、支援物資が中々届かなかったりする場合があるので、日頃から野外で生活をして様々な経験や知識をつけていれば、被災初期の段階の生活を自分たちで乗り切ることができるのだ。

 

自衛隊の演習でも使えるグッズに出会う

アウトドアショップに行くと、様々な便利グッズが揃っている。

もちろん、キャンプや登山等のアウトドアのために販売されているのだが、災害時だけでなく、陸上自衛隊の演習にも役立つものが沢山ある。

 

陸上自衛隊幹部候補生学校等の教育機関では、携行するものは統制されているので、私物のグッズの携行は制約されてしまう。

しかし、部隊ではそのような統制は基本的にないため、便利なもの、必要なものを携行できるのだ。

 

例えば、部隊で「行軍」訓練をするとき。

自由に携帯式の小型のガスコンロや簡易的な食事ができるキットは、訓練中でも重宝する。行軍の休憩中にコーヒーを飲んだり、ラーメンを作って食べたり・・・寒い日の訓練では本当にありがたいし、元気が出る

きつい訓練中にも、少しでも楽しみながら訓練ができる。

そして、登山用の厚手の靴下も足への負担を軽減するものも販売されているので、それを履いて訓練するだけで、きつさが全然異なってくるのだ。

 

どうすればもっと便利に、もっと快適に演習を乗り越えられるかというのを考えながらアウトドアショップに行くと楽しいですよ!!

 

子供の自己肯定感を高める

アウトドアショップに置いてあったフリーの新聞紙に記事があったのだが、子供の自己肯定感を上げるためにはキャンプ等の自然体験は良いらしい。

今回、初めて3歳の娘を野外に連れて行ってキャンプをしたのだが、普段家と幼稚園くらいでの生活しか経験していない彼女にとっては、かなりの刺激があった体験だったと思う。

 

彼女はスイミングスクールにも行っているが、実際の川は流れがあって、岩もゴロゴロしている。水もプールと違ってとても冷たい。

火の起こし方、テントの設営の仕方、野外での調理、虫取り、急激な天気の変化等・・

普段の生活では、できないことばかり。

そして、家族の中で役割を与えられ、自分の責任を果たしながら、家族みんなで協力しあって物事を成し遂げる

 

こういう経験って子供にとっても大切だと思いませんか?

 

こういう自然経験をしている子供は、自己肯定感が高くなるという実験結果が出ているらしい。

 

家族で初めてのオートキャンプ

今回のキャンプは、我が家にとってはじめてのオートキャンプ。

妻も娘も初めての経験だったので、浴場や売店、食堂もあるできるだけ快適に過ごせる場所を選定した。

今回、キャンプをした「ウェルキャンプ西丹沢」は、東名高速道路大井松田ICから車で45分程

途中、三保ダム中川温泉箒杉(ほうきすぎ)といった観光スポットもあり、道中も楽しみながら移動できる。

 

ちなみに、箒杉はこんな感じ ↓ ↓ ↓

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推定樹齢は、約2,000年

高さ、約45m

胸高、約12mの巨大な杉の木。

近くで見ると、かなりの迫力がある。

受 付

朝、家を出発して午後14時くらいに神奈川県足柄郡山北町にあるウェルキャンプ西丹沢に到着。

まずは、総合受付でサイトの場所の確認とオートキャンプ場使用料の料金6,800円を支払う。

そして、キャンプ場の各施設の説明やゴミの捨て方等についての説明を受ける。

 

その後、いざオートキャンプ場の「Bゾーン」へ。

 

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ちなみに、キャンプやBBQ用品のレンタルもできるため、手ぶらで来ても楽しめる。

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日本一広大なキャンプ場の全体図

ウェルキャンプ西丹沢は、日本一の広さを誇り、その広さは約30万坪

最大700組のキャンプが可能らしい。

 

キャンプ場の全体のレイアウトは↓

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テント設営

購入したばかりのお馴染みコールマンのテントを設営。

初めてだったので苦戦中・・・

娘もちゃんと手伝ってくれました。 

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そして、何とか設営を完了。

森の中を散歩

テント設営完了後、周りの地形がどうなっているのか、周辺に何があるのかを調べるために散歩した。

ヒグラシやセミの鳴き声が響き渡り、心安らぐ環境だった。

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散歩の途中、キャンプ場内に大きなブランコを発見。

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Bサイトの近くには、食堂や、

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売店や、

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浴場

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さらには、コインランドリーもあり、快適に過ごせる環境だった。

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川遊び

娘が楽しみにしていた川遊び。

サイトの目の前には川が流れていて、

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天然プールもあった。

それほど水深がないため、子供にはちょうどいいプール。

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夏休み中のため、小学生くらいの子供達が沢山遊んでいた。

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驚くほど水が綺麗だったが、魚は1匹も見つからなかった。

いたのはオタマジャクシとカニくらい。

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娘は初めての岩場の移動に苦戦中・・・

水深も浅いので、こんな小さな子供でも楽しめる。

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料理を作る

川遊びを終え、17時30分頃、

娘の口癖の「お腹ペコペコ」が始まったので、夕食を作ることに。

今回は初めてのキャンプということもあり、簡単に作れるカレー

コメは、ガスコンロの上に飯盒を置いて炊いてみた。

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飯盒で炊いたら、きれいな「お焦げ」ができました! 

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ご飯を食べ終わった頃には、急に雷が鳴り始め夕立に。

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雨が止んだ後は、きれいな夕焼けを見ることができました。

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キャンプファイヤー

雨が上がった後は、キャンプファイヤー

電気もつけず、携帯電話も触れず

ただ、自然の中でキャンプファイヤーの炎を眺めながら

すぐ横では川のせせらぎの音

焚き火が燃えるパチパチという音

そして、ヒグラシの声を、

ボーッとしながら聞く。

ビールを飲みながら

 

あぁ、最高の贅沢

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そして、買ってきたマシュマロを焼いて食べました。

花 火

本日の最後は花火

周りの家族たちも花火を開始したため、うちも開始。

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娘は、今日一日に大満足をしてぐっすり寝てくれました。

 

そして、翌朝

いつものように、娘が「ぱぱ、朝だよ。起きてー」顔をバシバシ叩かれながら起こされた。

 

妻の姿は、近くになかった。先に起きて散歩をしていたらしい。

 

しばらくして、ある異変に気づく。

 

「ん?何か濡れてる?露??」

 

娘のズボンがビチョビチョで、新しく買ったばかりのスリーピングもビチョビチョ・・・

 

「あー、やられた〜」

 

それにしても、おねしょをしても平然としていた娘には驚いた。

普通、泣いたり、悪びれた顔をするんだけどな・・・

この子は、そんなことは気にしないんだな。

前から、図太い性格だと思っていたけど・・・

 

朝食を食べた後、娘と2人でまた川遊び

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テントの撤収

川遊びに夢中になっているうちに時間が結構過ぎてしまい、テントに帰ったら妻が怒り狂って一人でテントの撤収していた。

申し訳なく思い、すぐに撤収に取り掛かる。 

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最後に

今回、家族で初めてキャンプに行ってきましたが、本当に素晴らしい思い出ができ、家族の絆も深まりました。

日常生活から離れて自然の中で生活し、家族で協力しあって物事を成し遂げることっていいことですね。

そして、家族として災害時に生き延びる確率が少し上がったと確信しています。

これからも、どんどん自然の中で色々な体験を家族でして行きたいと思っています。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今日も皆様にとって良い一日となりますように!

 

元・国防男子 大吉