元・陸上幹部自衛官の13年間の奮闘記

ダメダメ大学生だった元陸上自衛官の13年間の自衛隊での経験や教訓を共有するブログ

【超重要】僕が陸上自衛隊で陥ってしまった悪習慣 〜死への道〜

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おはようございます。

元・国防男子の大吉です。

 

今日は、僕が20代の時にやってしまった健康に関する悪い習慣についてお伝えしたいと思います。

 

実は、幹部候補生学校の時から、身についてしまった悪習慣

 

若い時って、なかなか健康に気を使うことはないんですよね。

 

大学時代、飲み会のときには、ピッチャーでビールを一気飲み。

お金が無いから、コンビニ弁当やカップラーメンばかり。

 

就職したら、稼いだお金で酒を飲んで、美味しいものを沢山食べての暴飲暴食

 

まだ若いし、病気とは無関係!

 

そう思っている人も多いのでは無いでしょうか?

 

でも、悪い食習慣を継続していくと、確実に健康が蝕まれているんです。

 

僕は、身をもって体験しました。

 

幹部候補生学校で身についてしまった悪習慣

 

f:id:future_oriented:20180712123710j:plain幹部候補生学校公式HPより引用)

 

幹部候補生学校座学の授業(座って受ける教育のこと)ってすごく辛いんです。

夜は12時くらいまで勉強し、昼間は訓練で体力的に非常に疲れる。

 

だから、体力的に疲労のない座学の授業は、ほっとできる・・・

 

でも、座学中の睡眠はできない

なぜなら、その教育費はすべて国民の税金から賄われているから。

座学こそ、必死で勉強しなければならない。

 

眠たくなったら席を立ちながら授業を受ける。

休憩時間中にコーヒーを飲んだり、顔を洗ったりして眠気を覚ます。

 

というように、眠気を誘う座学中は、絶対に寝ないようにする。

 

僕は、座学のときには、休憩時間に眠気を覚ますために缶コーヒーをいつも飲んでいた。

一日に4〜5本くらいは、飲んでいたかな・・・・。

(これは、医者もびっくりでしょ!)

 

とにかく授業中に寝ないことに必死だった。

 

まずは、朝授業が始まる前に1本飲んで、授業中に2〜3本飲んで、夜の自習時間にも1本飲む。

 

でも、よく考えるとこれってとても健康には悪いこと。

ブラックコーヒーならまだしも、僕は砂糖の入った甘いコーヒーが飲みやすくて好きだった。

 

休憩のたびに、缶コーヒーを1本。そして、また一本・・・

大量の砂糖が体に吸収されていく・・・・

 

毎日、「体をしっかりと動かして汗もかいているし大丈夫だよね」と自分に言い聞かせながら。

 

それから、缶コーヒーを毎日飲むのが習慣となり、

 

朝、缶コーヒーを飲まないと何だか調子が悪い・・・・

頭が重い感じがする・・・

 

だから、甘い缶コーヒーを体に入れてしまう。

 

いつの間にか、コーヒー中毒になっていた・・・

 

でも、危機感を抱いた僕は、数年前からは、缶コーヒーは微糖のものを1日に1本と決めています。

 

きつい訓練対策のために水を飲まなかった結果・・・

f:id:future_oriented:20180708234005j:plain陸上自衛隊公式HPより引用)

 

そして、僕は、「水」や「お茶」を飲む習慣も無かったんです。

水分は、缶コーヒーやスポーツドリンクで吸収する。

 

水を全く飲まない日も沢山あった。

 

水は、それほど飲まなくて平気

 

これって、陸上自衛隊で訓練をするときには、有利に働くんです。

 

例えば、夏場の100km行軍の訓練。

大量の水を消費する。

100kmを移動する間の水は、自分で携行しなければならない。

たくさんの水を欲する人ほど、自分が携行する荷物の重量が重くなり、体力を消耗してしまう。

そして、水をドンドン飲んでしまい、終いにはバテて歩けなくなってしまう。

 

以前、僕が所属していた部隊では、100km行軍の際には2リットルのペットボトルを3本くらい持っていく人が多かった。

でも、僕は、2リットルのペットボトル1本だけを携行すれば足りる。

それでも、歩き終わったときには残っているくらいだった。

 

あまり水を飲みすぎると、バテて歩けなくなってしまうとことわかっていたので、飲むときは、口の中を潤す程度に止めていた。

だから、荷物は他の人よりも軽くて済むし、余ったら部下に水を分けてあげることもできた。

 

更には、温泉に行ってサウナに入り、暑い中ひたすら我慢をする訓練。

暑いし、苦しい・・・・

けど、我慢・・・

そして、サウナから上がって飲む水は最低限に留める。

 

訓練のために、日頃からあまり水を飲まない。

 

いつ脳梗塞になってもおかしくないようなことをやっていた。

 

今、考えると本当に恐ろしいことだが、当時はレンジャー教育に入校することになっており、とにかく自分を追い込むことばかりをやっていた。

 

この考えが間違っていたと気づいたのは、実際に体に症状が出てから。

 

今から、7年前

妻と結婚する前。

僕の住んでいた千葉県から妻の自宅の神奈川県まで、車で向かっていた時のこと。

 

首都高の渋谷辺りを運転していたとき、

腰のあたりに鈍痛が・・・

次第に体の内側からズキン、ズキンと痛みが増してくる。

 

痛すぎて、呼吸も苦しくなってきた。

首都高は渋滞中。全然前に進めない・・・

 

痛すぎて、吐き気もする。

 

運転席の椅子を倒したり、起こしたりして少しでも楽な姿勢を調整しながら、どうにかして運転をする。

 

でも、運転できないくらい痛みが増してきた。

 

(こりゃあ、高速を降りないとだめかな・・・)

 

と思いつつも、次の港北PAまで我慢をして運転していたら、

不思議と次第に痛みが和らいできて、いつの間にか激痛は完全に消えた

 

あれっ?おかしいな?

さっきまで、あんなに激痛だったのに・・・

 

やっとのことで、当時まだ看護学生だった妻の自宅に到着。

この出来事を話したら、病院で精密検査をしてもらったほうがいいとのこと。

次の日の、近くの大学病院に行くことにした。

 

この痛みが腰に出たとき、「大腸がん」かも・・・というのが頭を過った。

以前、父から、

友達の息子が「腰のあたりが痛い」と言って、病院へ行ったら大腸がんで、その息子さんは、32歳という若さで亡くなったという話を聞いたことがあった。

若いときの癌は、進行が早いからな・・・

 

もしかして・・・俺は、大腸がん??

 

大腸がんだったらどうしよう・・・

手遅れになっていたらどうしよう・・・

若いから、すぐにんじゃうのかな?

 

そんな、とてつもない不安ばかりが頭を過った。

 

 

夜寝ているとき、

また少しずつ腰のあたりが痛くなり、また、あの激痛が始まった。

 

激痛により冷や汗をかいて、顔は真っ青・・・

痛すぎて、吐き気もする・・・

 

やばい! もう、耐えられない・・・

 

救急で病院に行くことにした。

 

救急車を呼ぶのが嫌だったので、車で20分くらいのところにある急患を受け入れてくれる病院へ自分で車を運転した。

 

(20分位なら、なんとか自分で・・・・)

 

その時、妻はまだ大学生で、車の運転ができなかった。

 

途中、痛みが強すぎて、意識が朦朧とし、ついに運転ができなくなってしまった。

コンビニの店員に事情を説明して車を停めさせてもらって、タクシーを呼んで病院まで行った。

 

深夜だったので、専門の先生がいなかった。

CTやMRIも撮れなかったので、痛み止めだけもらって飲んで、病院内で点滴をしながら休んだ。

診察時間になったら、診てもらえることになった。

 

痛みにより、ほとんど寝ることもできず、やっと診察時間。

 

CT検査の結果、

 

尿路結石

 

画像を見せてもらったが、尿道らしきものが詰まってしまっていた。

 

水をほとんど飲まなかったり、ビールや肉類を摂取しすぎたり、ほうれん草等のシュウ酸を摂りすぎていたりしたらなる症状らしい。

 

僕のこれまでの悪い生活習慣により出てきてしまった症状。

 

石は、直径1mm程度の小さいもの。小さすぎて超音波では破壊できない大きさだった。

だから、水を大量に飲んで尿と一緒に出さなければならない。

石が出るまでは、痛みは継続する。

これまで生きてきた中で、一番苦しかったし、辛かった。

 

でも、大腸がんじゃなくて本当に良かった・・・^^;

 

 

この経験以来、僕は自分の健康には気をつけている。

 

  • 水は、毎日最低1リットルは必ず飲む。
  • 野菜をしっかりと摂取する。
  • 運動を定期的にする。
  • 食べ合わせや食べる順番に気をつける。

 

結婚をして子供もいるので、自分だけの体じゃないですからね。

 

 

 

陸上自衛隊の中でも、健康を害してしまったために、エリート街道から外れてしまった人や、志半ばで亡くなってしまった人は沢山いる。

 

忙しい部署に行けば、

  • 睡眠時間が取れず、家にも帰れずに机の上で寝てしまう
  • ストレスのため、スナック菓子やジュースを暴飲暴食してしまう
  • 運動が億劫になって、運動をせずにパソコンに向かい続けてしまう
  • 休日は、平日に寝れなかった分の寝溜めをしてしまう

こういう人は、沢山います。

 

そして、肉体的な健康だけでなく、精神的にも病んでしまいます。

 

僕は、気づきました。

一生懸命仕事をしていても、健康を害してしまったら意味がないんですよね。

 

心身を健康に保ち続けることは、仕事のパフォーマンスを高めることに繋がる。

 

だから、

  • 自分の健康は、最優先で考えないといけない。
  • 上司も、部下の健康のことを最優先で考えてあげなければならない。

 

と、僕は強く思います。

 

まだ若いあなたも、今一度、健康に関して良い習慣と悪い習慣を見直してみてはいかがでしょうか?

 

僕のようにならないように。

 

 

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。

今日もみなさんにとって良い一日となりますように。

 

元・国防男子 大吉